店主挨拶とコラム第1回〈無添加のこと〉
《本ブログの内容は店頭で配布しているピキニニ通信と同内容です》
-店主挨拶-
皆さま初めまして。そしてこれまでPikinini(ピキニニ)に足を運んで下さった皆さまいつもありがとうございます。店主の大橋公孝です。Pikininiは2015年(平成27年)10月1日に開業し、現在まで1年6か月が経ちましたが、既に知って頂いている皆さまから初めて知ったよと言う方まで、より多くの方にPikininiをさらに知って頂くことを目的にPikinini通信とブログを始めました。この通信を通してPikininiにまつわるお話をご紹介したり自分の経験を踏まえながら何か良い情報、皆さまのお役に立てる情報をお伝えして行きたいと思っております。ピキニニ通信及びブログは少なくとも月に1度は発行したいと思っておりますので、これから末永いお付き合いの程どうぞよろしくお願い申し上げます。
Pikininiにお越し頂いた方やHPを見た方はすでにご存知と思いますが、Pikininiとはパプアニューギニアの言葉で「子ども」と言う意味です。
私は今から13年前青年海外協力隊員として国際ボランティアに携わっていた当時、パプアニューギニアで
スポーツを教える活動をしておりました。スポーツを楽しむことはとても意義のあることではありますが、その頃現地での生活を通して、人間にとって最も重要なことはまずはお腹を満たすこと、つまり「食」ではないかと感じておりました。現地では様々な職種の仲間が活動していましたが、パプアニューギニアの人々の暮らしに接しながら、人々が生きていく上で農業や漁業など第一次産業が最も重要であることに気づいたのです。おそらく次に教育や医療分野などが重要で、最後に来るのがいわゆるサービス業の第3次産業であると感じました。また私は(妻も)美味しいものを食べるのが好きで、旅行に行くと必ずご当地の美味しいものを食べます。そう、食べることは生理的欲求ではありますが美味しいものを食べることは楽しいことであり、幸せを感じられることでもあるのです。そのような経験や趣向を踏まえて食に関係する仕事をしたいと思いました。更に私たちは子どもたちの未来が平和でより良いものであるためには各個人が幸せになることが近道だと思っていますので、美味しいものが食べられてお客様に幸せになってもらえるお店を作ろうと考えました。
店名を決めるとき、妻と相談して即決だった記憶があります。2人ともピキニニという音の響きやパプアニューギニアの子どもたちの笑顔が大好きだったこともありますが、私たちにも娘が2人おり子どもたちの未来を素敵なものにしてあげたいという強い想いを持っていました。つまり子どもたちの未来を想うお店=Pikininiと繋がったのです。
-店主コラム- 第1回
ピキニニ通信(ブログ)では毎回何かしらのテーマに沿ったコラムを掲載していきます。どのくらい出来るか私自身未知数ですが、皆さまに楽しんで頂き、お役に立てるような内容のものを掲載できるように努めて行きたいと思います。
Pikininiは「大人も子どもも楽しめるお店」を目指しておりますので、見た目の雰囲気は明るく、気軽さも感じていただけるように努めておりますが、お店の基盤として真面目な3つの柱があります。一つ目は無添加食品を提供すること、二つ目は地産地消であること、三つ目は環境保護ですが、第1回の今回はこのうちの一つ目の無添加食品を提供することについてお話しします。
皆さまは食品添加物を気にかけたことがおありですか?私はほんの数年前までは添加物など気にしたことがありませんでした。その頃は無添加を掲げた食べ物やお店を見ても、気を使っているんだなー、身体に優しそうなお店だなーっと思う程度でその価値を気にかけたことはほとんど無かったのです。
[endif]-- 添加物についてお話しをするとき、そもそも添加物は身体に悪いのか?と皆さまも思われるのではないでしょうか。添加物に関係する本は書店に行くとたくさん並んでいますし、インターネットで検索してもたくさん出てきます。私が添加物の危険性を強く意識するようになったのは内海聡医師の著書「99%の人が知らないこの世界の秘密」注1を読んだ時と安部司氏のYouTubeでの映像(「誰も知らないニッポンのウラ」という番組、https://www.youtube.com/watch?v=wQFOJEszgt0)を見た時からです。その頃は少しずつ添加物や化学物質に疑問を抱いていたため、すぐに腑に落ちたのかも知れませんが、少なくとも現在私は添加物が身体に良いものだとは思っておりません。だからと言って摂取するとすぐに病気になったり、命を失ったりするわけではありませんし(だから気づきにくいと言えるのですが)、どのくらい悪いかを私が証明できる訳では無いのですが(内海医師はFBでも添加物について記述がありますのでこちらをご覧ください。https://www.facebook.com/satoru.utsumi/posts/946785925405161)、代わりに私の無添加生活の個人的体験談をお話したいと思います。
私たちは出来るだけ添加物を避けて生活をしておりますが、それを始めたのは2014年9月ですので現在2年半ほど経過しています。ある意味私自身が実験台となった実験の途中経過をお伝えするようなものですね。良い効果がたくさんありました。
まず添加物で味付けされたものはかなり分かるようになりました。添加物の味は強いのでその味に慣れてしまったら、本当の食品の味が物足りなく感じるかも知れませんが、逆に無添加生活をすると添加物の味がとても強く不自然に感じられるようになりました。質が良くないと思われる油脂を多く使っている食品や生クリーム等も不自然に感じられます。舌にネットリ纏わりつくように感じたり、胸やけがしたりするのです。
家庭の食事は美味しくなりました。お味噌汁一つとっても自宅では煮干し、かつお節、昆布等から出汁を取りますのでダシの素で作るよりは格段に美味しくなります(天然だしの効いたみそ汁は私の毎日の楽しみです)。海苔に醤油をつけてご飯に乗せて食べるときも本来の醤油で食べる海苔ご飯は格段に違います。ちょっとの違いで毎日の食事が美味しいと幸せな気分になるのです。
また行動にも変化が起きました。あまり間食をしなくなったのです。添加物を避けると気軽にスナック菓子を食べようにも食べられるものはほとんどありません(まず添加物が入っていますからね)。大きめのスーパーに行くとある程度無添加のものを買えますが買いおきして持ち歩かなければ気軽には食べられませんし、あとは自分で作るしかありません。そうすると無駄に食べる習慣が無くなりました。
経済面はどうでしょうか。添加物が使われていないものは多少高値の傾向がありますよね。しかし上記の通り、続けていれば間食や外食は減る可能性も十分ありますし、添加物たっぷりの新商品を無駄に買うこともなくなります。調味料等は値段が多少高くても良いものを使っている意識があれば大事に使う意識も生まれます(ちなみに大橋家では醤油をお皿に残して捨てるようなことも少ないです。ちょっと貧乏くさいお話に聞こえるかも知れませんが、大事に使いたくなる存在なんですよ)。
どうでしょう、ここまで見ても私にとっては良いことばかりなのですが、さらに嬉しい効果は何といっても健康体になり風邪をひかなくなったことと、食事を摂る量は変わらないのに太らなくなったことなのです。一応付け加えておきますが、私はどちらかと言うと太りやすい体質ですし、たまには風邪もひいていました。ちなみに最近では朝起きても目やにがほとんど出ないという現象が起きています。目やには目にたまるごみや代謝による古い細胞の排出、細菌やウイルスなどの異物が侵入した時の免疫反応等が主な原因のようですので、とても納得出来る変化でした。もし本当に健康になるなら、もし本当にガンや生活習慣病の予防に役立つなら、現在も将来も医療費は少なくて済みますのでそれを考えると経済的デメリットはほとんどないですよね。私は言わば健康貯金が出来るものと思っています。
改めて自分自身を振り返ると添加物(化学物質)を取らない事による影響だけではなく生活習慣が変化することで良い影響が出ているようです。無添加生活を始めるのは非常に簡単ですのでお勧めしやすいのも良いところです。食品を買う際に食品表示を見てください。添加物の入っていないものだけを選べば良いだけなんですよね。笑ってしまうくらい今まで買っていたものがほとんど買えなくなってしまうのでビックリするかも知れませんが、そう言ったことも含めて楽しみながら少しずつやってみるのはいかがでしょうか。ちょっとだけ入っているものから、添加物のオンパレードですか?と突っ込みたくなるような食品もありますので確認してみてください。そのうち食品表示を見なくても添加物が入っているかどうか見当がつくようにもなりますよ。
そしてもう一つ。これが最も大切なことだと思うのですが、もし皆さまが無添加食品ばかり買うようになるとスーパーの陳列はどうなるでしょう?スーパーは売れ筋の商品を把握しており、売れるものをより多く置くはずです。そうなるとメーカー側も無添加商品を多く作るでしょう。そちらの方が売れるんですから。つまり皆さまの地域に無添加食品を買う人が多くなれば、自然とそのような商品は多くなるはずだと思うのです。
それでは今回はこの辺で。ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。私もまだ試行錯誤の中の無添加生活ですが、お話したいことやご質問などありましたらぜひお気軽に店頭でも声を掛けて頂けると嬉しく思います。次回のピキニニ通信もぜひお楽しみに!!
注1 本書は添加物に特化した本ではなく世の中の様々な問題点について解説されている本です。また読む方によっては著者の表現方法が刺激的に感じる可能性がありますので、初めて読む方は「そういう表現方法を使っているんだな」とある程度理解して読まれることをお勧めします。内海医師の著書の中で添加物に焦点をあててあり、且つ読みやすいものとしては「医者とおかんの「社会毒」研究」などはいかがでしょうか。
![endif]--