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コラム第13回〈サッカーW杯のこと〉

《本ブログは店頭で配布しているピキニニ通信で掲載しているコラム及び今月のおススメと同内容です》

-店主コラム-

 先月4年に1度のサッカーW杯が行われました。私自身昔サッカーに打ち込んでいた時期があり、サッカーの話題をコラムに掲載するのは2回目です。  W杯が世界最大のスポーツイベントであることは言うまでもありませんが、世界レベルの質の高いサッカーを見たければ、各国の主要リーグや欧州チャンピオンズリーグをテレビで見ることが可能で、特に欧州チャンピオンズリーグでは世界最高峰のサッカーを見ることが出来ます。クラブチームでは練習する時間も長く、ビッククラブでは国籍に関係なく優秀な選手や監督を集められるので、国の代表よりもこのようなビッククラブの方が強いのではないかという見方をすることも出来ます。実際に少し前に欧州チャンピオンズリーグの決勝戦、レアルマドリード対リバプール戦を見た私はW杯の予選を見ていた時に何となく完成度に違いがあるように感じていました。だからと言ってW杯の試合が面白くないわけではありません。いやむしろ、やはり面白いのです。ではその魅力は何なのでしょう。見ていて思うことは、技術、戦術、スーパースターの存在もさることながら、国民性や身体的特徴から織りなされるサッカースタイルがあらわになり、国を背負うプライドや何かを成し遂げたいと思う心の底からの気持ちと共に各国のスタイルで戦い抜く姿勢に心を動かされるのです。国を代表してサッカーをするというプライドを持ったチームは質以上に気持ちで見ているものを引き付けるのではないでしょうか。今や多くの選手が欧州の主要リーグのチームに所属しており、サッカーにおける国境が薄くなってきているとはいえ、各国のサッカーが存在しているところがW杯の魅力の一つです。

 例えばアイスランドは世界レベルにおいては特別にうまいとか強いという訳ではありませんが、チームやサポーターとの一体感や自分たちの長所を生かし頑張りぬく姿勢が前面に出ていて、応援したい気持ちになりましたし、実際かなり健闘していました。準優勝だったクロアチアの精神力もやはり引き付けるものがありました(クロアチアは気持ちだけではありませんが)。そして、今回は我が日本もこれらのチームと同様のインパクトを与えてくれたと思っています。客観的に見ても日本は健闘していたと思いますし、日本人のサッカーファンとしては、ベルギー戦の原口選手の1点目、乾選手の2点目に涙を流し、ロスタイムでの逆転弾を決められた時には「ドーハの悲劇」を思い出さずにはいられませんでした。きっと日本のサッカーはもっともっと強くなれる。そんな気持ちにしてくれる敗戦でした。選手の立場であれば、きっと「惜しかった」とか「健闘」とか、そんな言葉は慰めでしかないはずですので、次に期待したいです。W杯の決勝トーナメントで強豪国を倒して勝ち上がる日本代表をいつの日か見て見たいです。

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