コラム第14回〈初心に帰ること〉
《本ブログは店頭で配布しているピキニニ通信で掲載しているコラム及び今月のおススメと同内容です》
-店主コラム-
毎日毎日集中して何かに打ち込んだり、仕事に追われ毎日忙しく過ごしている中で、特に不満はないものの、慣れや疲れが生じてきた頃「ところでどうしてこんな事してたんだっけ?」と、ふと思った事はありませんか?楽しいはずだったものが楽しくなくなっていたり、意欲を持って取り組んでいたのにその意欲が減退していたり、と言うような事を経験した事はありませんか?私の仕事はピキニニを運営して行くことのなで、毎日ピキニニの事を考えているのですが、最近ふと考えたんです。「どうしてピキニニを始めたのだろうか。」と。
以前パプアニューギニアに住んでいたころ、私は日本よりも素朴で原始的な生活をおくる人々に出会いま
した。彼らはその日の食料を海で釣ったり庭先にあるココナッツやバナナを食べたりして、とてもシンプルな生活を送っていました。私も南国フルーツは好んで良く食べましたが、「力強い太陽の味」と表現したくなるような、より自然で野性的な美味しさに出会いました。一方で都市部のスーパーマーケットにはオーストラリアやアジアの各地からの輸入品の食料が並んでいます。お菓子コーナーを見ると「organic(オーガニック)」の表記があるお菓子が並んでいます。その数は当時日本で見る数よりも割合が多く感じられました。日本は物質的に豊かで先進国と呼ばれる国でありますが、食において本当に豊かなのだろうか、お腹を満たすために食べているものが後々に病気を引き起こす原因となってはいないだろうかという疑問が起きました。そのような経験に基づき「食」に関係する仕事をしたいと思いPikinini(ピキニニ)を始めました。ピキニニで扱うものは基本的に地元のものを優先して使い、添加物や化学調味料などは使いません。一部オーガニックの食品も使用します。このような考えを元にしながら、とても美味しくて、楽しい気持ちになるようなお店を作ることで人々に貢献出来るのではないかと考えたことが、私の「初心」です。でも、どうしてこの「初心」が生まれたのか、今回考えた時、これも分かったような気がしたんです。一つは単に私が美味しいものを食べるのが大好きだという事。もう一つは長年スポーツをしてきた中で、体調を整える重要性に気づいていた事。この食と運動が健康をもたらし、「健康」が人々の生活にとって基礎的重要事項であると感じていたことがルーツだと思ったのです。小さいころ母がよく「健康であることが何よりも幸せな事なんだよ。」と教えてくれました。それが潜在意識に残っていたのかもしれませんね。
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